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今やミックス犬の中でも不動の人気を誇る「ペキプー」。
街で見かけることも多くなりましたが、ふと疑問に思ったことはありませんか?
「そもそも、いつ頃からペキプーっているの?」
「なんでペキニーズとトイプードルを掛け合わせようと思ったの?」
実はペキプーの誕生には、「理想の家庭犬」を目指したブリーダーたちの明確な意図がありました。
この記事では、意外と知られていないペキプーの歴史と、この組み合わせが「奇跡のミックス」と呼ばれる理由を深掘りします。
ペキプーはいつ、どこで生まれたの?
ペキプーの歴史は、実はそれほど古くありません。
発祥は1990年代のアメリカ
ペキプー(英語圏ではPeke-A-PooやPeekapooと呼ばれます)が誕生したのは、1990年代のアメリカだと言われています。
当時、アメリカでは「純血種の遺伝的疾患を減らし、家庭で飼いやすい犬を作ろう」というデザイナーズドッグ(ミックス犬)ブームが起きていました。
その先駆けとなったのが「ラブラドゥードル(ラブラドール×プードル)」ですが、それと同時期に、「室内で飼いやすい小型の愛玩犬」として生み出されたのがペキプーです。
最近流行りだしたイメージがあるかもしれませんが、ペキプーは数あるミックス犬の中でも比較的歴史が古く、アメリカでは30年以上前から愛されている「ベテランミックス」なんです。
なぜ混ぜた?ペキニーズ×プードルが選ばれた「3つの理由」
数ある犬種の中で、なぜあえて「中国の皇帝犬(ペキニーズ)」と「フランスの狩猟犬(プードル)」を掛け合わせたのでしょうか?
そこには、お互いの弱点を補い合う完璧な計算がありました。
理由1:「抜け毛」を減らすため(プードルの功績)
ペキニーズはダブルコートで、換毛期には驚くほどの抜け毛が出ます。
そこで、「抜け毛が少なく、アレルギーの人でも飼いやすい」というトイプードルの毛質を取り入れることで、室内飼育に最適な毛並みを目指しました。
理由2:「活動量」を落ち着かせるため(ペキニーズの功績)
トイプードルは非常に賢く活発ですが、時にハイパーすぎて初心者が持て余してしまうことも。
そこに、「動作がゆったりしていて、マイペース」なペキニーズの性格を混ぜることで、「元気だけど、家ではまったりできる」という絶妙なバランスが生まれました。
理由3:遺伝子疾患のリスク分散(ハイブリッド・ビガー)
純血種はどうしても、その犬種特有の遺伝病にかかりやすくなります。遠く離れた血統を持つ2種を掛け合わせることで、遺伝子の多様性を生み、「親よりも体が丈夫になる(雑種強勢)」ことを期待して交配されました。
(※もちろん個体差はあり、必ずしも病気にならないわけではありません)
🧬 うちの子のルーツを知りたい?
「うちはどっちの血が強いのかな?」と気になったことはありませんか?最近は自宅で簡単にできる「犬の遺伝子検査キット」で、将来かかりやすい病気のリスクや、性格の傾向を知ることができます。
ペキプーは「正式な犬種」として認められている?
ここまで歴史があるなら、正式な犬種なの?と思うかもしれませんが、答えはNOです。
日本のJKC(ジャパンケネルクラブ)などの主要団体では、ペキプーはあくまで「雑種(ミックス犬)」として扱われており、血統書も「ペキプー」としては発行されません。
しかし、それは決して悪いことではありません。「型にはまらない、世界に一匹だけの個性」こそが、ペキプー最大の魅力だからです。
まとめ:歴史を知ると、もっと愛おしくなる
ペキプーは、単なる偶然ではなく、「人と暮らす最高のパートナー」を目指して、海を越えた2つの犬種が出会って生まれた存在でした。
- プードルの「賢さと抜け毛の少なさ」
- ペキニーズの「愛嬌と落ち着き」
この2つの奇跡的なバランスで成り立っている目の前の愛犬を、今日はいっぱい撫でてあげてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!